2013年、ジェフ(ジェイク・ギレンホール)は恋人エリン(タチアナ・マスラニー)の出場するボストンマラソンを見に行き、爆弾テロで両足を失う。犯人逮捕にも協力し、英雄に祭り上げられるが、ジェフの心身は傷つき生活は荒んでしまう。やがて、ある男との再会でジェフは人生を取り戻していく。
「パトリオット・デイ」でも描かれた、ボストンマラソン爆弾テロ事件に巻き込まれた男の再生物語。
勝手に英雄にされて、自分の苦しみを理解してもらえないジェフの姿はつらいばかり。
ジェイク・ギレンホールは、そんな心を病んだ男を演じさせたら抜群だ。
ラスト20分で急に話がまとまって、その強引さに驚いたけど、実話の力強さだろうか、感動しまくりだった。
悲劇の中でも強く生きていける人間と、見返りを求めず他人を支えられる人がいることの素晴らしさを見せてもらった。
が、終盤に連発されたあまりに愛国的なセリフには違和感があって、手放しに好きにはなれない映画でもあった。
そして、恋人役タチアナ・マスラニーとともに名演技を見せた、ミランダ・リチャードソンの毒母っぷりと、エリンの告白を聞いたジェフの反応が胸糞だった。
実在のジェフとエリンの人生にはエールしかない!