やはりウェスアンダーソンのつくる世界はとっても好み。なんというか質感がウェットにならないのがよいです。感動シーンであっても少し照れ隠しが入るというか、今作だとチーフにビスケットをあげるシーンとかね。
これほんとにストップモーションなの？と思っちゃうほどの超ハイクオリティ。個人的には毒入り弁当をつくる調理シーンに目を奪われました。他にも演劇シーンなど色んなアプローチで凄みを見せつけてくれます。
相変わらず劇伴センスも抜群。和太鼓ベースぽい音楽がベイビードライバーみたく劇中キャラの挙動とマッチする感じはとっても心地よい。アレクサンドル・デスプラさん作曲とのことで調べてみると、数々の名作を手掛けてますね。映画の新しい選び方楽しみ方を教えてくれました。
グランドブダペストホテルでも感じた、オフビートともいえない独特なテンション温度感はもはやウェスアンダーソン的としか表現できない大好物な個性です。
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・探しきれていないんですが、ジャパニメーションのニッチな部分をオマージュしてそうな予感がしますね。喧嘩における砂埃表現とか。そもそも大前提が銀牙から着想得てたりするんですかね。
・前述した独特なテンション含め、どこか既視感があるなーと頭の中を掘り返してみると名作ゲーム「moon」でした。とっても説明しづらいのですが早口だったり多国籍だったり無表情だったりそんな感じ。
