イクミナ

標的の島 風かたかのイクミナのレビュー・感想・評価

標的の島 風かたか(2017年製作の映画)
5.0
U-nextで、観た。
冒頭、。米軍属女性暴行殺人事件の被害者を追悼する県民大会から、始まる。このあいだ、目取真俊の『眼の奥の森』を読んだ、沖縄の人々の顔、表情、その向こうに歴史が見えて、涙なくしてみることができない。それから『沖縄スパイ戦史』やさまざまなドキュメンタリーや対馬丸の生き残りの女性の話や、死体を踏んで逃げて逃げた人の話や、戦争を生き延びた語り部たちの話を思い出して、終始、涙が流れた。基地賛成派の野次に「バカはどこにでもいる」とも思ったが、在日朝鮮人の中にもいるけれど、皇民化の呪縛がいまだに残っていることが、悲しい。機動隊の若者が、座り込みをする沖縄の老人たちを、排除する姿を観ることが悲しい。とめどなく、涙が流れた。
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