キャプテン・アメリカ、通称「キャップ」。やるじゃないか。
評判どおりの佳作だ。
『レインマン』は自閉症スペクトラムでサヴァン症候群、方やこの作品の主人公はギフテッド。
『レインマン』は施設に入ったが、少女は違う。
そういう違いはわかっていながら感動する。それはキャップの存在があるからだ。
妹の子を預かるという関係だが、事実上は親子で、育て親がキャップだ。
本人も才能があるが、生き方や幸せというのは何なのか。問われている。
才能を伸ばす、世界の役に立つ天才をさらに役立たせるということだけが幸せなのか。
しかし、世間のルールに縛られない、そういう意味で「異質の」子供を育てようという姿勢はよくわかった。
「一律」「一斉」「同調」を重んじる日本の教育環境を問われているようで切ない気もした。