Ryan

女神の見えざる手のRyanのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
3.9
「己の仕事を熟知しなさい」


ストーリー
米国の国政に影響を与える敏腕ロビイスト。銃規制をめぐる案件で擁護派の依頼を断った彼女は、規制を推進する小さなロビー会社に移籍し、緻密な策を展開する。しかしその戦略は、幾多の困難や危険を招くことになる。


主演 ジェシカ・チャステイン
監督 ジョン・マッデン


我々、一般人が想像する下劣で卑怯な手段ばかりを使うイメージ"そのまんま"だった。
国を動かすために姑息な手段は当たり前で綺麗事は通じない!そんなイメージを見事描いてくれた。

ただのロビイスト自伝ではなく、ちゃんとエンターテイメント性も高くキャラクターに焦点を当てる事で二重構造の罠にハマる。

痛快がハマりすぎて怖くなり、思い通りに行かない展開に身の毛が与奪。
エズメとスローンの関係性が師弟関係でありつつも嫌悪を抱ける存在としても描かれており、その辺の心情変化が巧み。

強いて言うならばジェシカチャステイン頼み。
彼女はオスカーノミネートされても良いくらい素晴らしい演技をしている。彼女の眼力で圧倒される気持ちは観ているもの全員が感じたはず。

ラストは衝撃の展開が来ると分かっていても興奮が止められなかった。
非常に内容が濃く、キャストも見事な作品だった。
Ryan

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