｢これが映画なら台本を書き換えてハッピーエンドにできる。だが現実はそうじゃない。｣
基本的にフィクションである普通の映画と異なり、ドキュメンタリー映画は｢これが現実で起こっている」ということをふつふつと感じさせてくれる為、とても新鮮。語り手であるディカプリオも、誰かを演じている訳ではなくディカプリオ｢自身｣が自らアプローチを掛けていっているというのもまた特徴的だ。
2016年に公開された今作が、少しでも地球温暖化に対する意識改革に影響したことを祈るばかり………ではあるが、その影響が2024年現在まで続いているのかどうかは些か疑問ではある。果たして環境問題は改善に向けて動いているのか？或いは更に悪化してしまっているのか？できれば前者であって欲しいと願うが………
各国の国民一人一人が意識をしていくことも大切だが、やはりこういった地球全体に関わる問題は全ての国と国民が同じ志を持っていく必要があるのではないか………とも感じられる。だが環境問題以前に紛争などが多々発生している今の世の中で、果たしてそれは可能なのだろうか。果てしない問題であるが故に想像し難い部分もあるが、どうしても悲観してしまう自分がいるのは否定できずにいる。
