きゅうげん

ブレア・ウィッチのきゅうげんのレビュー・感想・評価

ブレア・ウィッチ(2016年製作の映画)
3.8
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のリブート続編。
例の失踪事件から20年。遺族の弟はYouTubeで未発見フィルムの存在を知る。
恋人の授業課題である映像制作もあわせて、彼らは因縁の深い森へ足を踏み込んだのだが……。


時代を経てPOV演出も進化。
ウェアラブルカメラやドローン撮影など説明は丁寧で、それぞれの視点の接続は撮影・編集の描写においても綿密。真っ暗ななか画面へ大写しになる顔面の説得力はひとしおです。
そして後半戦のたたみかけはなかなか。
時間感覚の狂いから豪雨そして地下洞窟までシチュエーションの恐怖はもちろん、通信機材と撮影機器のバグに画面外へ登場人物が消えてゆくギミックを活かした恐怖など、どれも秀逸です。
山鳴りではない音、雷ではない光……怖すぎる!
傷口になにかいるっての、“あるある”ですがやっぱりキモい!

振り返ってはいけない状況でカメラ越しに後方確認するのが、オリジナルの有名すぎる自撮りカットのオマージュになってたり、逃走中の記録映像が本編最初のYouTube動画とカブったり、ニクい演出がひかりますねぇ〜。
さすがアダム・ウィンガード監督!
……そしてこの度、シリーズ復活のニュースが。
ブラムハウス製作の最新作『ブレア・ウィッチ』も、ウィンガード監督の最新作『ゴジラ×コング』も期待して待ってます!