みつ

君の膵臓をたべたいのみつのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
3.9
7月公開でいい評判を聞いていながらようやく鑑賞。

よくある難病もので泣ける展開なのかしら
くらいに構えていましたが、、、
だから邦画が好きなんだと改めて思うほどの良作でした。
これは原作も読まなくては。

浜辺美波さんの浮いているくらいの声のきれいさにまずぐっと心掴まれ、その透明感溢れる声がより病気を抱えた彼女の儚さを際立たせていたように思います。

他人に興味なさげなとこから徐々に、彼女の奔放さに振り回されながらも惹かれていく僕。その姿が丁寧に描かれ、僕と同じように、まだ死なないでほしいと願わずにはいられませんでした。
彼女の弱さも強がりも大人びたところもなんとも言えない歯がゆさと愛おしさがありました。
あと2人の距離感が絶妙。こういう関係性じゃなかったらきっとここまで好きになれてない。

図書館がとても魅力的な舞台になっていたのが、図書館好きとしてはとても嬉しかったです。


タイトルの意味するところや伏線の張り方、12年後の展開や過去と現在の切り替わる表現も素晴らしく、また観たいと思える作品でした。
みつ

みつ