ケンヤム

レザボア・ドッグスのケンヤムのレビュー・感想・評価

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
5.0
ちょっと凄いの見てしまったって感じ。

この感じが、どこから来るのかと見終わった今考えているのだが、いまだによくわからない。

この映画の特徴をあげるとすれば、「くだらない会話」「ハードなバイオレンス描写」「臨場感のあるカメラワーク」「長回しのカットの連続」「時系列をちぐはぐにする構成」「70年代のアメリカンポップミュージック」などが挙げられる。
とりあえず、この映画の紹介がてら挙げて見ました。
これらを挙げたところでなぜ凄いのかという説明にはなりませんね。笑
もうなんで凄いのか僕の弱い頭では、分からないので、こっからは僕の個人的な感想です。
タランティーノ作品のくだらない会話よろしく、聞き流してください。笑

この映画を見てちょっと思ったのは、構成というか設計?が落語に似ているということ。
くだらない会話を挟みながらも、ストーリーを追う上で大事なところを最低限みせているし、会話や独り言をバックミュージックのように流しながら、次の重要な場所に自然な流れでうつったりする。
そして、長回しのワンシーンワンシーンにオチがしっかりとついている。優れた映画すべてに言えることなのかもしれないが、この映画はこれらのことが最大限強調されているように思える。
だから、複雑な会話をしてても「聞き流していい会話」と「聞かなくてはいけない会話」を聞き分けることができるのだろう。

「この映画は落語の構成とそっくりだ」というだけで、この映画が凄い理由を説明したことにはならない。
だから、やっぱり、この映画がなぜ凄いのか説明がつかない。
わかったふりをするのは、嫌いなので「なぜレザボアは凄いのか?」という問いはしばらくこのままにしておこうと思う。

「わからないけどなんか凄いもの」が常に時代を動かし、我々の文化を変えてきた。
だから、この映画、観てください。
もう余計なことは、言いません。
「観てください!」
ケンヤム

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