カナザワ映画祭にて。酷い邦題ではあるが意外にも作りはまじめ。
ベトナム帰りの黒人3人組が地元のKKK団と対決するのだが理由がリアル。
KKK団の白人に知人女性がレイプされる。保安官ぐるみで隠蔽され事件はなかったことに。裁判で勝つために黒人の権利を認める判事を出すために黒人の有権者登録を増やすしかない。3人は地元で呼びかけ、大量の黒人が有権者登録し始める。街が乗っ取られると危機感をもったKKK団が3人を殺害しようとする。
黒人の公民権運動の苦闘は『グローリー』を観ていたので本作の背景もよく理解できた。本作はもちろん黒人向け娯楽作なので、そこまで真面目にやらないけども。
何より爽快なのがKKK団との対決。3人で全く苦戦せず圧勝!皆殺し!これですよ娯楽作って!黒人復讐ものの傑作『ジャンゴ』で不満だったのがクライマックスでジャンゴがかなり苦戦する所。本作みたくさっくり圧勝して欲しかった。
ここまで娯楽作な作りをしておきながらED曲とラストカット(実際のKKK団の募集広告)で現実に引き戻す感じはいい。OPとED曲のタイトル知ってる人がいたら教えて欲しい。