現実逃避帰国準備

Fugitive pieces(原題)の現実逃避帰国準備のレビュー・感想・評価

Fugitive pieces(原題)(2007年製作の映画)
3.5
『Fugitive Pieces』(2007)

カナダ映画。同名のカナダのベストセラー小説の映画化。

こういう静かなドラマジャンルはあまり選ばないけど、Devon Bostick目当てで選択。ちょっとしか出てないけど。撮影時16歳。先日娘に、ママの好きな顔のタイプは?と聞かれて、Wimpy kidのRodrickと言うと、Me too!と娘が言ってビックリ。母娘で同じテイスト😆

主人公は誰かと思ったら『Game of thrones』のStannis! イギリスの俳優Stephen Dillane。低くて特徴ある声。

主人公Jacobの子供時代の子役が可愛い。

WW2勃発、ポーランドからギリシャへ、そしてカナダへ。

ユダヤ人一家に来たナチの急襲から逃げた男の子を発掘作業をしていたギリシャ人の考古学者がたまたま救い、自分達にとって命の危険がある中ギリシャへ連れて帰る。

考古学者Athosの慈愛とJacobのトラウマの葛藤。過去と現在のシーンを交互に見ることで、辛さがよく伝わった。ショパンの国ポーランドは音楽が身近なんだろうな。ベートーベンの月光が何度か描写。『戦場のピアニスト』でもあったっけ。

ホロコーストサバイバーの両親を持つBenの幼少期、ティーン(Devon Bostick)、大人と、3人の役者が演じる。伏線として意味ありげなシーンがあるもののBenの話の発展はなかった。きっと小説ではBenの深いストーリーがあるんだと思う。

最後の方でJacobの詩のシーンで目頭が熱くなった。ギリシャの家、海、景色が素敵で、あそこで育ったらみんな詩人になれるんじゃないかと思う(私はなれないけど)😅

Jacobは母語イディッシュ語を忘れずに、ギリシャ語、英語を習得する。映画では基本英語で、イディッシュ語、ドイツ語、ギリシャ語が出てくる。

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