こぼちゃん

ドリームのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.5
監督 セオドア・メルフィ、脚本 セオドア・メルフィ、アリソン・シュローダー。原作 マーゴット・リー・シェッタリー『ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち』。

1961年のアメリカ合衆国南東部バージニア州ハンプトン。アメリカ合衆国南部において、依然として白人と有色人種の分離政策が行われていた時代。優秀な黒人女性のキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)は、同僚のドロシー(オクタヴィア・スペンサー)とメアリー(ジャネール・モネイ)と共にNASAのラングレー研究所の西棟(有色人種専用棟)で計算手として働いていた。

有色人蔑視や女性蔑視、真っ盛りの1960年代。決まり事だからと役職を与えなかったり、自分の手柄とする管理職たち。そんな中、アル・ハリソン(ケヴィン・コスナー)は、能力があれば差別は無視して登用する。トイレの差別を廃止したり、感謝と敬意を表したプレゼントには感動。

その後、少しずつ、時代は変わり、NASAでスペース・シャトルや月面着陸に携わる主人公。97才の時に、その貢献に対し、彼女の名前を付けたシステムのビルが建てられ、大統領より自由勲章を授与される。

システムには7年間在籍していましたが、コンピューターはあくまで道具で、設計は人間。また安定運用に入っても、先日の全国銀行システムのように、想定外のことがあれば不具合が起こり、発見修正も人間。

現在、例えば、インド系米国人が、宇宙、医療、ITで米国の三割以上を占め、肌の色や性別、出身に関係なく有能な人が活躍している。役職や建前の人よりも、有能な人が沢山、いる。

また、コミュニケーションには、論理と情の両方が大切。自分の思いをぶちまけるだけでなく、論理プラス相手の気持ちに立っての言葉で、人は、最後は心で動くもの。偉くなる人は、上司や他部門、部下に対しても、専門性はもちろんですが、相手ごとに琴線に触れられる沢山の言葉を持っている。

本作でも、幹部での諮問会議の場で、知識や能力のない男性管理者には、君は必要ないと言われ、主人公が抜擢される場面は胸糞がスッキリした。

さらに、仕事だけでなく、それぞれの恋や家族愛の場面が沢山。また、いつもの人種差別ものと侮ってたら、想定以上に感動するストーリーです。

シャトーブリアンは、ひれ肉の中でも、柔らかく旨味の詰まった希少部位で、牛1頭につき、1kgしか取れない希少部位。初めて食べた時、これまた、初めてソルトマスター/ソムリエに会ったことがあります。

その店は100種ぐらいの塩があり、その日の仕入れとメニューでチョイス。精製していなくても、ミルクの様に白い、"フランスのカマルグ"。甘みと苦み、濃くがある。"ポルトガル"の塩は、肉の甘みを引き出す。"ピンクのヒマラヤ"の塩は、まろやかでお刺身にも合う。"沖縄"の塩は、バランスの取れた美味しさ。

岩塩だから、小さなミルでひき、ほんの少しでOK。塩だけだと分かりにくいけど、肉や魚と食べると目から鱗。そして、岩塩の種類で明らかに個性があり、味や旨味、コクが違っていました。

血圧に悪いから、塩分は控え目でと、お医者さんや看護師さんに、散々、言われたけど、ほんの少しの岩塩も、時には、いいですね😍😍😍
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