メイマーツインズ

ドリームのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.2
《全ての働く人々に贈る…》

舞台は1960年代前半のアメリカ。ソ連との宇宙開発競争のさなか、NASAで活躍した3人の黒人女性を描いた実話物語。



約4年前、生後まもない双子の夜〜朝にかけて育児を担当した半年間。
双子の赤ちゃんの育児は想像を絶するものだった…
せめて奥さんには夜の睡眠時間だけでもと思い覚悟を決めたものの…
3時間おきぐらいにミルク、オムツ替えでの小刻み睡眠…
爆睡は許されない。
右往左往しながら悪戦苦闘の半年間。
その頃の朝方、寝るに寝れない状況のときに映画をよく観たもので。
その中でも”ヴィンセントが教えてくれたこと〟と本作は印象に残っている映画。両作ともセオドア・メルフィ監督作品だったとは最近初めて知ったけど(苦笑)
睡眠不足で意識朦朧、精神的に疲弊してカリカリしていたあの頃に心を洗われた”ヴィンセント〜〟と本作。
それ以来の再鑑賞。


自分が憧れる1960年代前半のアメリカを舞台にしている。
その時代を描いた作品といえば”グリーンブック〟”シェイプ・オブ・ウォーター〟”フォードvsフェラーリ〟”13デイズ〟…
どれも良作ばかり。
髪型、ファッション、車、家電、そして音楽…
”遊び心〟がたくさん詰まっている。
人種差別、性差別といった負の側面はあったものの、JFKが暗殺されるまでのアメリカは躍動感があり、夢と希望の時代だったのだろう。


円熟味が増したケヴィン・コスナー。彼が演じる上司の”率先垂範〟は、組織のリーダーとして大事な姿勢ではないだろうか。

”配慮はしても遠慮せず〟

部下を扱うのに気を使う現代なら尚更、優しさと毅然さのバランスが上司に求められる資質だと思う。


当時の映像も入れながらの演出は秀逸で、1960年代の古き良きアメリカを観る者に体感させてくれる。
偏見と闘う3人の黒人女性の”生き様〟に勇気をもらい、”強い意志〟こそが道を開くことを教えてくれる。
働く女性に特にオススメしたい逸品です‼︎