堊

コーラスの堊のレビュー・感想・評価

コーラス(1982年製作の映画)
1.5
小津っぽいヤカンだと思ったが赤くなかった。ラスト、普通にダルい。3度も4度も内外往復させる必要意味わからんし、ラストで爺が気づくのも動機がなさすぎる。てか気づいた。キアロスタミのこのドヤ感むり。キアロスタミの映画って基本手法がメインで装置論的じゃないからマンガみたいだなっておもう。煙草を吸う、風が吹くっていう表象の問題以前に、作品を撮る前から「そういうイメージ」で撮られたものでしかなく、そこに読み取るべき過剰な記号を介入させる余地もないような気がするからかもしれない。リュミエールよりもカネフスキーとかと比べてみれば面白いのかもしれない。このあざとさを補うための主題であり、演出の厳格さなのだと思うのですが、みんなはなんでこれにそんなに感動してるんだろう。作者を、物語を信じている?もっとキアロスタミ論を読みたい。冒頭の馬はこれからなにかをやってくれるんじゃないか感があって確かによかったけれど。
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