映画天国より。
王と、その王妃。
三人の王子。
渦巻く陰謀、隠し持つ秘密、ドロドロとした欲望…
侍医とその家族も巻き込み、それぞれの思いの元に動き出す。
重陽の節句にむけて…
結論としては、イマイチでした。
セットも割と豪華だし…
キャストもなかなか…
昼ドラのような展開もそれなりには…
アクションもほどほど…
つまり、全部が中途半端になってしまった。
一番残念だったのは、それぞれのキャラを掘り下げられなかったところ。
絶対的な力で君臨する、チョウ・ユンファの王。
その酷薄な表情、時折出る怖さ。
存在感あるな〜
美しくも多くの秘密を持つ王妃。
演じるコン・リーの抑えきれぬ気持ち。
母であり、女である。
その業がもたらすもの。
育ちの良さはありながらも、バイタリティーに欠ける長男。
実直ゆえに上手く生きられない武人タイプの次男。
要領良く立ちまわっているように見えて、底の見えない三男。
みんなキャラはたっているのに、もったいない。
もっと内面を描く映画にした方が良かったと思う。
せっかくのチャン・イーモウな訳ですし。
やっぱり彼は心の動きを捉える繊細さが持ち味じゃないかな。
そこが私は好きなんですよね。
あと、しょうがないのかもしれないけど…
セットや小道具、衣装。
全部が金ピカなので、目が疲れました(^^;