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王妃の紋章のkoyamaxのレビュー・感想・評価

王妃の紋章(2006年製作の映画)
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チャンイーモウが描く、
王宮内のドロドロの愛憎劇。

王と王妃は冷えきった関係。
王妃は義理の息子である王子と秘密の恋愛関係にあるのですが、
その王子もまた、、という連鎖が続いていきます。


今回は王宮の中の色彩がやたら派手!
そして衣装もやたら胸が強調されてわかりやすくエロい^^。

チャンイーモウの時代ものといえば、
色彩とコントラストが印象的です。 

紺色の空。金色の人の群れですね。
とにかく、金!金!金色!の世界。
圧巻です。大群とコントラストが強い色彩は人を圧倒させる力があります。

ただ、
今回のその色彩は、王宮の情景描写の為のみとして存在しているので、
昼ドラ感全開のドロドロ感はあるのですが、「英雄」や「Lovers」などに比べても、美や色彩がそのまま個人の「情念のビジュアル化」に結びついた形になっていません。。


あえて結びつけない事により、際立つのは、、、

虚飾の世界の、ひたすらの空虚感ですね^^;


無情ですよ。。。
力あるものに太刀打ちしてはならない。余計な事を考えるな!というある種の教訓話みたいです。。
その発想がまんますぎで、なんだかやるせないですが。。

圧倒的な大人数での合戦は紺と金のエクスタシーと言うが如くの見応えでした^ ^;
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