キッチャン

四季の愛欲のキッチャンのレビュー・感想・評価

四季の愛欲(1958年製作の映画)
4.0
解説
丹羽文雄の『四季の演技』を、長谷部慶次が脚色、「美徳のよろめき」の中平康が監督、「麻薬3号」の山崎善弘が撮影した愛欲もの。主演は「暖簾」の山田五十鈴、「どうせひろった恋だもの」の安井昌二、「日日の背信」の桂木洋子、「大阪娘と野郎ども」の中原早苗。その他、渡辺美佐子、永井智雄、楠侑子、小高雄二など。

1958年製作/96分/日本
原題:The Seasons of Love
配給:日活
劇場公開日:1958年6月10日

ストーリー
誠実な作家といわれる清水谷暁は母親浦子から金を無心された。男と熱海へ行くためだ。彼女は近所に住み、時にやってくる。彼女は男のために小さい暁を捨て、彼が名声を得たのち名乗り出たのだ。暁の妻・ファッションモデルの吟子と仲が悪い。暁の妹桃子が宇都宮から上京してきた。夫建部と子がありながら、いとこの赤星と恋愛しているという。浦子は熱海で布地問屋の主人平川と逢っていた。--吟子は近く行われるミス・ユニバースの決選で有力候補になっていた。彼女はスポンサーの平川にパリに行かせることを条件に誘いかけた。浦子と平川の関係を知って吟子は夫に別居を迫った。暁はそれに応じた。末娘の春枝は兄に同情し、友人の品子を紹介した。暁は那須高原ホテルに旅したが、そこに働く未亡人百合子にひかれた。彼が帰ったあと、同じホテルで吟子は平川に体を許す。--浦子は平川から別れ話を持ちだされ、急にしぼんだふうだった。桃子も赤星から別離をいい渡される。金融業の高輪女史からの圧力だ。浦子は家出したが、一週間のち銀座裏の料理店の女中監督として、生き返ったように働いていた。再び平川の誘いには乗らぬという。吟子はミス・ユニバースに落選した。彼女の素行が審査員に知れ渡っていたのだ。暁は桃子を那須で静養させようとした。途中、宇都宮で、やはり桃子は降りた。建部は何も云わずに彼女を迎えた。暁はそのまま那須へ向い、その夜、百合子と結ばれた。翌朝、吟子が外国人客と泊りにきた。彼女から暁が夫と聞いて、百合子は彼を責めた。が、彼の愛情には偽りはなかった。彼を駅まで送った百合子を、ちょうど品子をつれてきた春江が見、暁を不潔とののしった。「お母さんの方がずっと清潔よ」そのとき、青森行きの汽車が動き出し、その窓に平川と一緒にいる浦子のみちたりたような横顔が見えた。汽車は出発し、四人はそれを見送った。その場に呆然と立ちつくしたまま。

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スタッフ・キャスト
監督
中平康
脚色
長谷部慶次
原作
丹羽文雄
製作
大塚和
撮影
山崎善弘
美術
千葉一彦
音楽
黛敏郎
録音
神谷正和
照明
吉田協佐
山田五十鈴浦子山田五十鈴
楠侑子吟子楠侑子
桂木洋子桃子桂木洋子
中原早苗春枝中原早苗
渡辺美佐子百合子渡辺美佐子
安井昌二清水谷安井昌二
小高雄二赤星小高雄二
宇野重吉建部宇野重吉
永井智雄平川永井智雄
細川ちか子高輪女史細川ちか子
峯品子品子峯品子
天路圭子笠原天路圭子
雨宮節子キク雨宮節子
三沢孝子ミツ三沢孝子
二木まこと澄二木まこと
相馬幸子建部の母相馬幸子
波多野憲顕二郎波多野憲
下絛正巳犬養下絛正巳
松下達夫木原松下達夫
西村晃記者西村晃
小泉郁之助布地問屋小泉郁之助
雪岡恵介商店主雪岡恵介
相原巨典営業課相原巨典
河上信夫刑事河上信夫
山田禅二番頭山田禅二
須藤孝運送屋須藤孝
潮けい子春木屋の女将潮けい子
原恵子女中A原恵子
須田喜久代かな子須田喜久代
堺美紀子バーのマダム堺美紀子
葵真木子ホテルの女中葵真木子
新井麗子年増新井麗子
渡のり子モデルA渡のり子
木城ゆかりモデルB木城ゆかり
 以上映画COMから引用

https://www.nikkatsu.com/movie/20250.html