伊達巻

パリ 05:59の伊達巻のレビュー・感想・評価

パリ 05:59(2016年製作の映画)
4.5
音の鳴り出すOPから最初のimpactのシークエンスまででもう傑作だと思った、店を出たら一夜が明けてそうなものだけれど最高な事にまだ夜。0:00を回って日付が変わっても太陽が昇るまでは夜です!人のいない夜の街をふたりだけで歩いて走ってってそれだけでも楽しい、過ぎ去るシーン全てが永遠の記憶になっていく!もう別れちゃいそうな瞬間がいくつもあってその度にソワソワするけど交互に反省しながら見つめ合う視線がふたりを引き離さない。「しくじった」で抱き合えたら良いよな。なにかとうるさい第三者が印象的。注意の長引く病院の爺さん、建築を学びにシリアから来たケバブ屋のあんちゃん、いつも始発に乗る婆さん。2人が言葉を必ずしも求めないのに対して、みんなめっちゃ喋る。薬飲む前にその場でマドレーヌ食ってる沈黙の時間の違和感がおもしろい。ラストはあまりにも良すぎて泣きそうになった。めっちゃ最高だ
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