旅するランナー

ブラック・ドッグの旅するランナーのレビュー・感想・評価

ブラック・ドッグ(1998年製作の映画)
3.5
【ピータービルト製大型トレーラーによる激突!】

ジョージア州アトランタからニュージャージー州まで謎の積荷を載せた大型トレーラーを運転する羽目になった男をパトリック・スウェイジが演じる、重量級カーチェイスアクション。
サザンロックが流れ、アメリカ南部の雰囲気を醸し出します。

主人公が運転する大型トレーラーは、1995年式ピータービルト・379。
キャタピラー製モデル3406直列6気筒エンジン、イートン・フューラー製10速ミッション、63インチ・スリーパー、排気ブレーキ。
設定上の積荷を含めた車両の総重量は79,980ポンド(約36.2t)で、重量制限を20ポンド(約9kg)下回っています。

ピータービルト社はテキサス州デントンに本社があるトラック製造メーカーです。
このメーカー製の大型トレーラーは、古くは281型がスピルバーグ監督「激突!」に、最近ではトランスフォーマーシリーズに使われています。

大型トレーラーによるアクションは、下手すると大味になりそうですけど、今作のカースタントチームはかなり健闘しています。
必要以上に大爆発も起こります。

ちなみに、タイトルの「ブラック・ドッグ」は、映画の中でもやりとりがあるんですけど、レッドツェッペリンの曲ではありません。
トラック運転手たちが欲張って長時間運転し続けると現われる幻の犬で、全てを運転手から奪い去って行く怪物という都市伝説から来ています。
主人公も、数年前、ジョージア州から娘の誕生日に間に合わせようと急いでいた時に、赤い目、牙を剥いた黒犬が現れて事故ってしまったエピソードが出てきます。

日本では24年問題が騒がれていますけど、とにもかくにも安全運転でお願いします。
激突!無きよう!
家族が泣きます。