MGMにしては比較的素朴なミュージカル。
主な登場人物はジュディ・ガーランドとジョージ・マーフィ、チャールズ・ウィニンガーの3人しか出ませんし、物語の舞台も設定もシンプル。
ただ、ネリー・ケリー(母)とリトル・ネリー・ケリー(子)をジュディが1人二役で演じているのでかなり斬新です。笑
序盤はアイルランドで暮らしていますが、途中でアメリカ国民へ。ここでは「素晴らしきアメリカ」をイメージさせるシーンが何度も登場し、時代性を感じます。
ネリーの死という悲劇を乗り越えながらも、結局は幸せに締めくくられますので、”古き良き映画”という感じ。
挿入歌は、アイルランド民謡(らしい)の "A Pretty girl milking her cow"が何処となく切ない雰囲気で素敵です。
元気溌剌としたリトル・ネリーが歌う "It's a great day for the Irish" や "Singin' in the Rain" はいつものジュディが見れて嬉しい◎
モノクロですが、瞳をキラキラ輝かせているあどけないジュディが可愛いかったです♡