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幼な子われらに生まれのmumbleboyのレビュー・感想・評価

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)
3.7
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を観た後にさらに南沙良出演作品を観たいと思って今作観てみました。

先日観た「怪物」も親と子供の話でかなり観ていて辛い部分もありましたが今作は辛さで言ったらそれ以上だったかもしれません。まあ全く違う作品なので比べて甲乙をつけるという感じではないですが。2017年公開ということですが映画が描いてるのは原作出版当時の90年代なんでしょうか。若干時代感がちょっと前な感じがしましたけど90年代というと自分にとってもそれほど昔に思えないので昔なのか割と最近なのかイマイチ分かりませんでした。どんな携帯を使ってるかとか見たらすぐわかる気もしますがどんなだったかちょっと思い出せません。出ている俳優陣も皆現役な方達ではあるけどちょっと前にはもっとバリバリやってた方たちという感じでそれもあるのかなと思いました。内容についてはしんどいし主人公的な浅野忠信演じる父親にも完全に共感できるという訳ではなくちょっとだらしないしもっと器が小さいなって思えたりするけどそれがかえって現実的かなって思います。もしも自分が同じ立場であっても彼より上手く立ちあえる気がしないしなんだったらもっと酷かったかもと想像してしまいます。南沙良出演の「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」や「もみの家」の様に最終的にはスッキリするという様な作品ではないかも知れませんが予想外に喰らう映画でした。
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