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溶けるのCのレビュー・感想・評価

溶ける(2015年製作の映画)
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どこにいようと生き苦しさはきっとあって、それは田舎で暮らしていようと都会で暮らしていようと紛らわせないし逃げられないもの、ほんの一瞬でもその苦しさや寂しさから逃れようと、好きでもない誰かとなんとなく付き合ってみたり、ただ抱かれてみたり、寂しさを埋めるつもりが、誰かのぬくもりを感じた分だけ、ひとりになった途端、寂しさは増すばかり。それらはどこへ行ってもつきまとってきて、いつでも不安の闇へと突き落としてくる。若さは不安定だなあとつくづく思う。


まこちゃんは強い子だった。どうしようもない気持ちをひとりで抱えて、なんとかひとりで踏ん張ってる。そんな彼女の姿はとてもかっこいいなあと思った。そこにとどまることを決めた彼女。彼女は大人になるにつれ、彼女の嫌いな人間へとなっていってしまうのかな、とも思ったけど、きっとまこちゃんには違う未来が待っている気がするし、そうであって欲しいと思う。
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