Jeffrey

アンダーワールド・ストーリーのJeffreyのレビュー・感想・評価

3.0
「アンダーワールド・ストーリー」

本作はサイ・エンドフィールド監督が1950年に監督したフィルムノワールで、この度DVDにて初鑑賞したが面白い。徹底したリアリズム描写で独自の地位を築いた彼の傑作と言ってもいいだろう。ダン・デュリエのクソっぷりが最高極まる。彼の出演によってこの作品は水準を出している。さて、物語はタイムズ新聞社の記者マイクリースは、ギャングのボス、ダーラムに不利な証言をする証人の存在をすっぱ抜いて掲載したため、承認が殺されマイクは新聞社をクビになる。業界での復活を狙うマイクは、スタントン新聞社に就職を求めるが断られてしまう。そんな時、地方紙のセンチネル新聞社が共同経営者として出資者の募集を募っていることを知ったリースは、名乗りを上げる。しかしリースがそのセンチネル新聞社を尋ねると事件が発生する。スタントン新聞社の社長の息子の妻が、何者かに殺害される。マイクは密かに犯人は息子だと確信するが、息子はメイドに罪を着せようとする…と簡単に説明するとこんな感じで、とことん救いようがないマスメディアに渾身の一撃を食らわせる爽快極まる1本だ。
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