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続・深夜食堂のkazuのレビュー・感想・評価

続・深夜食堂(2016年製作の映画)
5.0
もしも日本の作品が世界に誇れるとしたら…
「深夜食堂」ほど日本人の感性を
表しているものはないのではなかろうか。

どんな人間にでも歴史があるということ

表向きにはわかりづらい部分を
とても丁寧に描いていて、
キャスト陣も丁寧に演じていて、

あー、人って奥深い
あー、人って愛しい

などと心がジワリ温かくなる、
そんな珠玉の作品。

残念ながら
ドラマを全く観たことがなく
一見、30分ドラマを継ぎ接ぎして
映画にしているといった先入観が
はたらいていたが、

見事にひとつの映画として
完成されている。


伏線めいた人の繋がり、
登場人物の生い立ち、性格、
素性等々がきめ細かく描かれており、

観れば観るほど全てが繋がって、

そんじょそこらの伏線張りまくり
サスペンス映画より

見応えがあるし、
スッキリするし、
ジーンとくる。


マスターと
そこに集まる常連や客たち。

その全てが交わって
「深夜食堂」なのである。


それは
さながら

カツオもアナゴさんも
ノリスケおじちゃんもいて
「サザエさん」なんだよねって感じ笑


情、縁、人、食…

日本人たらしめる感情の全てを
集約したような作品で

自分が日本人であること、
この映画を「良い」と思える感覚を

少し誇らしく思えるような
素晴らしい映画だと思う。
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