ギトリの、喜劇を喜劇だと客に把握させずにショットを流していく、でいて客に得体の知れない豊かさを与えていく様というか、ギトリの身振り手振りは両腕と腰を惜しみなく使い、2人が屋内で相手亭主の悪口をまくし立て夫人を迎えるため屋外に出ると当たり障りない文句で歓迎するっていう普通ならこれ見よがしに大袈裟にやりそうなものだけどなんなくやってのける感じ。普通に天才でしょ
寝言のことで恋人に問いただされた女主人が図星を突かれ彼から逃げるように外に出て、話が進むにつれ一転2人は意気投合し事実確認しようと共に内に戻るやつとか、配膳でキビキビ働くギトリと棒立ちな小間使いがこれまた寝言のことを話題にあげギトリの動きが止まり話が進み2人が事実確認をするため早く終わらせようと協力して配膳する感じとか。他の人は力みながら撮ってそうなのにギトリは涼しげ
だからこそ、ギトリがモップ掃除してるアップショットは絶対的な結末を予感させるし、独白シーンの右からのカットは何かしでかしそうで怖い
