柏エシディシ

ありがとう、トニ・エルドマンの柏エシディシのレビュー・感想・評価

3.0
「落下の解剖学」のザンドラ・ヒュラーが凄かったので、こちらも観たくなり。
仕事一辺倒の娘を案じた変わり者の父親が、迷惑顧みず娘の出張先に現れ大騒動(というには地味な嫌がらせ)を巻き起こすハートウォーミングコメディ……みたいな映画と思ってると、ちょっと違う!
全編、劇伴無し手持ちカメラのドキュメンタリーっぽい撮り方、実際ゲリラ撮影やアドリブも相当ある様で、妙なリアリズムがある不思議。
これがリアリティドラマやドッキリ撮影の様ないたたまれ無さをかもし出して可笑しいやらハラハラするやら。
だからこそ効いてくる終盤の畳み掛ける様な驚きの展開に思わず爆笑、そしてなんとも言い難い感動がある。面白い。
ザンドラ・ヒュラーはホント困った顔が絵になる女優さん。文字通りカラダを張った演技と、まさかのホイットニーヒューストン。
「関心領域」も楽しみだなー。
柏エシディシ

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