偽名祐司

帝一の國の偽名祐司のレビュー・感想・評価

帝一の國(2017年製作の映画)
3.8
漫画原作の学生政治謀略コメディ。
いろんなタイプのイケメン揃いで一部の方面には夢のような作品。
割と話もしっかりしており楽しめます。

話はアプリ参照で。
総理大臣を多く輩出している超名門男子校・海帝高校に入学し、まずはそこの生徒会長を目指す赤場帝一。彼には同級生に生徒会長選挙で敗れた為に総理大臣になり損ねた父からの教えを受け、自らも「己の国を作る」という野望を抱いていた。
見事新入生代表として入学した帝一だが。外部受験からの人徳に溢れた欲の無い男・大鷹弾に出会う。順当にクラスリーダーとなり生徒会に入った帝一は陰謀渦巻く次期生徒会長選挙に飛び込んでいく。
幼馴染・美美子をほったらかしにして青春と陰謀にまみれた帝一の学校生活が今、始まる。

菅田将暉演じる帝一が素晴らしくパンチの効い演技をしてます。
芸人クラスのリアクションをする超優秀な「周囲はは全員疑って利用し陥れろ」タイプの軍師キャラ。
対してライバルに父との因縁を持つスネ夫キャラ「東郷菊馬」と、超人徳ある生まれながらの王様タイプの「大鷹弾」。
帝一の副官にはデスノートのジョバンニレベルで何でもできる可愛い猫キャラ「公明」。上級生にもアウトロータイプ「ローランド」に、物静かな平和主義者タイプ「億人」等々、「うっかりBL学園ゲームに迷い込んだんじゃないかな?」と思う程の多彩なキャラクター達。

一応永野芽郁演じる帝一の幼馴染で普通に恋人ポジションの美美子もいるんですが、特に話には結局最後まで絡まないという念の入れよう。
ちなみにスタッフロールでは主役を張りますがここは素直に可愛いです。
尚何を思ったのか学園祭の出し物っていう名目で全員褌になるサービスシーンも入っております。
青盤では特別映像が?ありませんか?(未調査)

話もメインは2年生がメインの次期生徒会長選挙において誰に従い誰を陥れるのか、という実に政治色が強い作品、とはいえ基本的にコメディ感覚で楽しめます。
そんな中で友情を信じたり、信じなかったり、帝一のアイデンティティの在処とか色々要素が入って飽きずに観れます。

ちなみに彼女とは基本糸電話で話していますがそれだけです。っていうか糸電話使わなくても聞こえる怒鳴り合いが多い気がしますが。

最後も美しく纏めたようでいてきちんと帝一のキャラを生かした終わり方で良い感じ。

気楽に笑って楽しめるギャグ政治コメディって事で誰でもどうぞ。
偽名祐司

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