長い長い喪の作業。
私は生き直しの物語がとても好きだけど、これはそうそう容易く清々しさを感じさせてはくれないところがとてもいい。現実に起きる変化は緩慢だもの。
溜まり続けているものをなんとか消化しようともがくミシェルウィリアムズもすごくよかったし、しかしまだ受け入れる下地ができていないケイシーアフレックもよかった。力強いリアリティに打ちひしがれて涙がぼたぼた落ちました。
病名告げられるシーンとか、彼女泊めていい?のシーンとか、妙に間の抜けた軽妙さを挟んでくるユーモラスな感じもとても好き。
どことなく、『永い言い訳』を思い出します。