ジョージ・オーウェルの出世作「動物農場」(1945)を同じくイギリスでアニメ化。原作はスターリン独裁に対する風刺が強いが、映画は資本社会に対する風刺となっている。
日本での公開を仕掛けた宮崎駿が公式サイトで実直な作品評論を語っていた。ほぼ同意しながら読んだ。本作を”プロパガンダ”や”反共”の一言で括って解ったような気になるのは判断停止というものだ。
「ハラス&バチュラーにとって、この映画をつくることは切実な問題だったんだと思います。CIAの金をうまく使って、結果的に、自分たちのつくりたいものをちゃんとつくったということだと思いますね」宮崎駿・談
アニメ作品としては風刺が先行していてあまり面白くはなかった。