バナバナ

愚行録のバナバナのレビュー・感想・評価

愚行録(2017年製作の映画)
3.5
原作ではバッチリ実在の大学名を出しちゃっているそうですが、最近の小中高では1軍、2軍などという言い方をしていますが、大学に入ってもこういうのがあるんですね(汗)。
映画とは関係ないけど、深夜番組でホラン千秋が、同じく青学出身の某女子アナに、「あんた達みたいに食堂のテーブルを堂々と占領するやつがいるから、みんな使えなくて困ってたんだよ」とか、怒ってましたね。

夏原さんみたいなキャラの人は、芸能人との合コンによく参加してそう。
「プロ彼女」と呼ばれる系のw。
でもこの夫婦、お互いに深窓の令嬢や、2世3世のボンボンとは結婚してないよね。
結婚しようと思えば出来ただろうけど、長く一緒にいるのは疲れるから、自由が利くように似た者同士でくっついたのかな。

昨年は、原作のモデルの大学やら、旧帝大やら、医学部のインターンやらが起こしたレイプ事件が多数発覚していましたが、大学名で女性を集めていたみたいだし、田向みたいなヒエラルキーもった人間が世の中には多数存在する、という事なのでしょう。

作中の事件が起きたきっかけは、復讐ではなく「覚えてなかった」ことが原因だと思います。
自分の人生がズタボロになったのは、自分のせいだと思える自意識は残っていたのに、皆に同化しようと一生懸命だったあの大学時代の自分のことを、他人は覚えてさえいないんだ…、というショックが彼女の精神を完全に崩壊させた様に思いました。

なんの関係も無いのに殺されてしまった人はかわいそうだったけど、
誰もが多少はもっている嫉妬心とか虚栄心とか愚かさが、上手く映像化されていたと思います。
でも、後味は悪い。
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