映画鑑賞のおさる

リトル・マーメイドの映画鑑賞のおさるのレビュー・感想・評価

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
3.7
アリエルが黒人なんてあり得ない?いや、アリエールでしょ☝️(洗濯洗剤のCM風)

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どうも、映画鑑賞のおさるです。今回は、2023年のディズニー映画『リトルマーメイド』のレビューです🧜‍♀️

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1989年のディズニー映画『リトルマーメイド』の実写版。人間に恋した人魚のお姫様が、美しい歌声と引き換えに足をもらい、王子さまに会いにいくという物語。

情報解禁時には、主人公のアリエルが黒人系であったことで一部で論争が巻き起こった本作。個人的には、全然アリというか、アリもナシもないというのが正直に思うところ(映画の面白い・面白くないではなく)。

そりゃ、例えば『白雪姫』の主役が黒人系だったら「なんでやねん!」となるかも知れないが、アリエルが白人かどうかなんてのには全く拘りがない。拘りがある人にとっては気になるのかも知れないが、「お気の毒に…」という感じ。

むしろ、アリエルの6人の姉に黒人・白人・アジア系が混在してるほうが気になった!え?兄弟で人種違うの(笑) 養子?腹違い?いや、アリエナイことではないと思うが、不自然さはぬぐえないなあと思う。

ただ、こういった疑問が沸き上がってくることも製作サイドはもちろん理解していたと思うので、鑑賞したものに疑問を浮かび上がらせることこそがディズニーの狙いだったのだと思う。

そうして、潜在的な差別意識について考えさせたかったのではないだろうか。細かい設定(細かくないかもしれないが)よりもメッセージ性を優先させた結果が、人種の異なる姉妹になったんだと思う。

なお、物語としては普通に面白く、アニメより長くなった分、肉付けされていたり、逆にカットされている部分もあったりで楽しむことができた。あと20~30年もすれば、何の疑問もなしに受け入れられるような世界になっているのかも知れない。