CGで水の表現技術が格段に上がったからか、アバターやブラックパンサー2、そして本作など海中を描く映画が急に増えたなぁと感じる今日この頃。
そのCG技術が美しく圧巻なのはもちろんだけど、まるで水中にいるかのような、海中で生活しているかのような演技をしなければならない俳優陣の努力と演技力も素晴らしいと思う。
ストーリーに関して言えば、海パートはアニメーションとほぼ同じ、陸パートはちょっとアレンジされてるといった感じ。
アニメーションと違う点として良きと感じたのは、アリエルのお姉様たちの設定。
アニメーションでは確かそれほど焦点も当てられず、個々に深い設定もない印象だけど、実写版では、普段は7つの海でそれぞれ暮らしている設定で、それらの海に合わせた人種の人魚になっているのが素敵だなと思った。
あとは個人的にハビエルバルデム大優勝。
海の頂点に君臨する王である一方で、愛娘であるアリエルを心配する一人の父親という演技とビジュアルが見事ハマってた。
この7人姉妹とトリトン王のスピンオフとかやってくれたら、最高。
CGで予算莫大になっちゃうからドラマとかだと難しいそうだけど。
最近のディズニーは多様性を尊重し、様々な人種を起用したり、クラッシックなストーリー(プリンスをただ待ち続けるプリンセスのような)を避けたりしていて、それはとても素晴らしいことだと思うし、子供たちが偏った考え方を持つ前に多様性を理解できる機会が与えられるのは素敵な事だと思う。
ただクラッシックも好きな身としては、古き良きディズニーも観たい訳で、でも最近は多様性ばかりに重点を起きすぎてる気もしてて、正直ちょっとうんざりしちゃう部分もあったけど、本作はそのバランス(クラッシックと多様性のバランス)が上手く組み合わさった良い塩梅の作品なのでは、と感じた。
