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ザ・コンサルタントのbutasuのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

すごく面白くなりそうなのに全然面白くならなかった。主人公ウルフの設定に無理があり過ぎる。自閉症であり父親から軍事訓練を受けていた、だから数学の天才であり暗殺のプロである、ってさ。いやいや。鉢巻巻いてタンクトップの少年が格闘の訓練をするシーンとか、コントにしても安っぽい。回想シーンは常に兄弟セットで出てくるので、ラストは兄弟が再会する展開以外考えられず、案の定で退屈。あまりに回想がしつこいから、何かのミスリードなのかと思い色々考えながら観ていたのだが、杞憂だった。最悪。

この手の映画のテンプレのように、アナ・ケンドリック演じるデイナを救出する展開になるわけだけども、このデイナが全然好きになれなかった。助けてもらったのにデカい態度、動くなと言われたのに動く、プライバシーの概念がなく勝手にズカズカ入り込んでくる、足手まといのウザい女。終盤の展開にはほとんど絡んでこないため、こいつの存在意義自体が謎。

謎といえば捜査官の二人の必要性。結局最後までウルフと出会わないのだが、アイツらのシーン本当にいる?その分映画の尺が長くなっており、バッサリ切っても良かったと思う。結局全部台詞で延々と説明する演出も下手だし退屈だし、その説明がまた下手で、非常にわかりにくい。ウルフの行動原理もちっともわからなかった。ストーリーもスッカスカで全然無い。色々な陰謀だとか悪の組織だとか国防だとかが出てくるが、結局どれも全然本筋じゃないし。何回も回想で出てくるマフィア襲撃シーン(これも何かのミスリードかと思った)とかも不要では?全体的に要素が多い割にどれもペラペラでうっすい。全てを放り投げたハッピーエンドも納得しづらい。

邦題、職業が変わってしまっているのだが。会計士とコンサルってイコールではなくない?
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