Adachi

あの日、ぼくらの大脱走のAdachiのレビュー・感想・評価

あの日、ぼくらの大脱走(2014年製作の映画)
1.2
男は船です。どれだけ危険だとわかっていても大海原に帆を広げたくなる、呆れたドリーマーです。
本作のジャケットをGEOで発見して、手に取った自分の心境は、まぁそんな感じです。(普段、ガキ使とか見てゲラゲラやってるクチですし)

冒頭、拳銃を受け取る山崎邦正の過剰すぎるオドオド演技に大爆笑。
「なんならこの先、おれをどれだけ笑かしてくれるんだ?」的な臨戦態勢状態で、僕は先の展開にワクワク感すら覚えていたのです。

結論から言えば、これほど腹がよじれるほど笑えた映画は、ここ数年なかったかもしれない。
メイキングで山ちゃんが、ちょー真剣に制作インタビューに答えていたり、ペンキみたいな頬の血に痛がってるこの人を見て「あんた毎年、”ガッデムっ!!”とか言われて、もっと頬っぺた痛い目あってるやん!w」とかツッコミを入れたくなったり、笑いの提供度はもうハンパないです。

今このレビューをご覧頂いているあなた様のご自宅のテレビ画面に、この映画が再生されることは、きっとないとは思いますが、その点だけは間違いなく保証します。

点数は、本作を成立させてしまった、そして世の中に出してしまった製作陣の、ある意味ピュアでキュートな心意気への敬意です。
普通ならどこかで引き返します。

そしてこの作品を最後まで観た、Filmarks内で自分を含めた、たった五人になれたことを、僕はとても光栄に思います!
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