バナバナ

ショコラ 君がいて、僕がいるのバナバナのレビュー・感想・評価

2.8
実在の、フランス初の黒人コメディアンとその白人の相棒の話。
コントの内容は、往年の“コント55号”を彷彿とさせる。
坂上二郎さんは萩本欽一さんよりも5歳程年上だったらしいが、いつも二郎さんが欽ちゃんに怒られて、舞台を転げまわっていた。
もちろん本作みたいなビンタは無かったけど、二人の関係がよく似ているように思った。

フランスで、アメリカ人のジョセフィン・ベーカーの官能的なバナナダンスが大ヒットするのは、本作の時代よりもまだ約20年後のことらしい。
日本だと、出川哲郎さんは若い頃バカにされていたけど、今では愛されキャラになっている。
ベンジャミン伊東を演じていた伊東四朗さんがドラマで主役を張るようになったのも、30年くらいかかっている。
このラファエル・パディーヤさんも、いきなりこんなシリアスな主役ではなく、コメディ的作品から入っていたら、
初期はまだ差別があったとしても、20年後には時代が追いついていたのではないだろうか。
酒、女、博打って、なんかこの人、売れて慢心してただけじゃないの、としか思えなかった。

しかし改めて、1500年代後半に、奴隷として連れてこられた弥助を、帯刀、扶持もちで召し抱えた織田信長って凄い人だったんだ、と思いました。
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