YAZ

ヨーロッパ横断特急のYAZのレビュー・感想・評価

ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)
4.1
アラン・ロブ=グリエの観る

ヨーロッパ横断特急内でここ舞台
に映画作らない?との三人の会話
と会話内容の映像化を並行して。
メタフィクションとか聞くと難し
そうだけどそうでもないし企画
段階の会話なので一度画を流しながら
ここ止めようかとかもアリな自由さも
気にならず面白い

特急使いパリ、アントワープ間移動する
麻薬運び人エリアスがアントワープで
謎の女、組織の人間、警察と出会ったり
追われたり。
列車内の会話が時折入りますがエリアス
が街を彷徨う映像が断片的に流れる

ここはこうしようか?いやこうでしょ?
と話してるはずなので断片的も当然かと。
そうは言ってもサスペンス映画としての
体は成しております

エリアス篇は完全な作り話なのに作った
感少ないのと断片的にも関わらず緊迫感
が持続してるのはグリエさん凄いかも
エリアス演じるトランティニャンの登場
にも工夫しており、ラストはかなり良い
感じではないでしょうか

この人の映画かなり面白いけど鑑賞後に
早送りしつつ気になる所を止めながら
もう一度観るとスッキリしますね
YAZ

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