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バース・オブ・ネイションのねるねるのレビュー・感想・評価

バース・オブ・ネイション(2016年製作の映画)
4.0
ネイト・パーカーが原案・製作・監督・脚本・主演をつとめた渾身の一作。
『それでも夜は明ける』に匹敵するような骨太な作品で、役者陣の演技も脚本も良かった。

マットが語気を強めて話すシーンが2度ある。白人農場主の残酷さに怒りに満ちた説教をするシーンと、反乱中に仲間に向けて演説をするシーンだ。
ネイトの演説が上手い。キング牧師の感情を盛り上げる抑揚のある話し方と、マルコムXの怒りを煽る激しさを合わせたような迫力があった。かなり研究したかなと思った。

高評価が期待されたにもかかわらず失速したのは、やはりネイト・パーカーのレイプ疑惑の影響だろうか。熱演した役者たちやスタッフが気の毒になる。良作なのに。
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