Kenji

ロープ/戦場の生命線のKenjiのレビュー・感想・評価

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)
5.0
1995年、停戦直後のバルカン半島。ある村で井戸に死体が投げ込まれ生活用水が汚染されてしまうところから話が始まる。

戦争映画ではあるものの派手な銃撃シーンや今流行りのスーパーヒーローも出てこないある意味ロードムービー的な内容。
だけど、地雷がいたるところに埋められていていつ踏んでもおかしくない状況なので終始緊張感が漂う。
1本のロープを探すだけのストーリーと思いきや関わる人々の心情だったり戦争下においての不条理な出来事などを会話のジョークを交えて表現していて笑いながらも考えさせられるシーンが結構多かった。
それにしてもこのキャスティングが最高にバランスが取れていて最高すぎやしませんか😳ベニチオ・デル・トロは久々に拝んだけどこういうキャラが本当に似合いすぎる。

原題が〝perfect day〟なのでそのままでもよかったよなーと見終えた後にふと思った。音楽もしっかりこだわっていて記憶に残るシーンばかりでサントラが欲しいくらい良かった!終盤の〝 Where Have All The Flowers Gone〟を流すタイミングが映像と共に良い。

オフビートで戦争の過酷さを教えてくれる良い教材。オススメです!
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