鈴峰らんか

タロット探偵ボブ西田の鈴峰らんかのレビュー・感想・評価

タロット探偵ボブ西田(2016年製作の映画)
2.5
高山猛久さんが大好きなのにずっと観えてなくてやっと観ました。
アクションシーンの高山さんと岩永さんの並び立つ姿はほんとにかっこよかったからぜひ観てほしい。バイク×男前って本当にいいもの。

 ただストーリーはちょっと盛り上がりに欠けたかな。ちょっとダメ男だけど愛され探偵のボブ西田(高山さん)がこちらもダメ男のマミヤ(渋江譲二)の恋路のために立ち上がるっていう流れなんだけど、この二人の関係性を見せるエピソードがそこまで深くないので正直危険を冒してそこまでしてあげる?!と思ってしまった。あとマミヤの腕の長いチェーンがジャラジャラジャラジャラ気になって話が入ってこない。

 一番惜しいと思ったのはタロット探偵としての決め台詞がないこと。(見落としていたら申し訳ない)
最初にこんな探偵ですよっていう導入をする構成にしてほしかった。そしたら主人公はこんな人ね、と飲み込んでストーリーに入れるから。キャラ立ちがふんわりすぎてまわりとの差別化が図れていないように感じてしまう。登場人物がみんな私好みのイケメンだからなおさら!目移りしてる間に進んで行っちゃうの!

 もうひとつ、ヒロインの川村ゆきえさんをもう少ししっかり綺麗に撮ってほしかった。ほぼ紅一点なのに暗いシーンが多いので男たちが振り回される美女としての存在感がいまいち感じられなかったのが残念。ドキッとするほど美しいイメージカットみたいなのを盛り込んでくれたらうれしかったな。

 全体としては予想よりかなりオシャレな作品だなという印象。色味がアーティストさんのPVみたい。タイトルからしてもっとコメディなのかと思ってた。
長野のご当地映画ということで綺麗な景色やレトロかわいい建物もたくさん出てきて旅行したくなった。なんというか彼氏の実家の周りを旅行しているような?高山さんの感性を知れたような?こんなところで育ってこういうところが好きでこういう場所が見せたいところなのね~、みたいな。高山さんの夢女なのかもしれないわ私…。
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