よしまる

エデン、その後のよしまるのレビュー・感想・評価

エデン、その後(1970年製作の映画)
3.8
言葉で場面を説明してもその楽しさは決して伝わらない。なのでほぼ書くことも思いつかない。

舞台、演技、音楽、色彩、あらゆる要素が絡み合って初めて産まれる映画という時間。さまざまなトリックやエフェクトが次々と繰り出されて、しかし作り手のマスターベーションに終わることなく、パフォーマンスとしてひとつひとつ目を凝らして観てしまう自分。何に惹かれてるかもよく分からない。

物語はあるけれど、時間軸を歪めたり入れ替えたりしているのでややこしい。かといって意味不明というほど難しい話でもない。
これを難解と否定してしまうとそこで終わる。あえて感じるままに、アハハと笑ったり、ホーッと感心したり出来れば、このうえなく楽しめることだろう。
カタルシスがまるでないのも良い。
こんな作品で起承転結があって盛り上がったりなんかしたら逆に怖いわ。