ターミネーター1、2、エイリアン2、タイタニック、アバター、そして現在公開中のアバターウェイオブウォーターなどで知られるジェームズキャメロンが世界最深約1万1000mに潜水艦で潜るドキュメンタリー映画。
アバターシリーズの原点を見たという感じでした。もはやあらゆる意味で向かうところ敵無しの映画監督になったジェームズキャメロンならではの探究心が炸裂しています。30本近い映画を撮っているスピルバーグやスコセッシに比較すると未だ9本しか(しかも半分がシリーズもの)監督をしていないキャメロンだけど、完璧主義者ぶりとリアリティの追求が年々増しているのかもしれません。これまでにもいろんなイカれてる監督を見てきましたが、キャメロンも相当おかしい気がします。こんなクレイジーなことをしながら、同時進行でアバターウェイオブウォーター、そしてアバター3、4、5を制作していたとか、どこかのケヴィンファイギも腰を抜かす勢いのマルチタスクだと思います。
今作はドキュメンタリーとしてのクオリティは低く、再現VTRや撮影などが所々安っぽかったのが否めません。ただその一方で、キャメロンが一人で深海に特攻する姿を収めているのは凄いし、今後のアバターに関係しそうな火山の下りや、キャメロン=ジェイクの人物像が分かったりしたのは良かったです。ファン向けの作品ではありますが、ジェームズキャメロンが好きな人は見ても良い一本だと思います。
余談ですが、キャメロンの奥さんも子供たちも、如何にもジェームズキャメロンの家族って感じがして笑えました。
