ドキュメンタリーの様なタッチの作品でした。
少年裁判所の判事役のカトリーヌ・ドヌーヴが10年に渡り、1人の男の子の行く末を見守る。
その男の子が手のつけられないヤンチャな感じで、誰にでも突っかかる荒れた非行少年マロニー。
マロニー役のロッド・パラドは今作デビューで、イライラを爆発させる感じ、反面・・・家族を思う気持ち、努力して現状を変えたい気持ちを、上手く表してる。
教育係のヤンや判事の辛抱強く、彼を見守る姿や、時には感情的な場面など、現実の様な葛藤シーンがすごいと思う。
家庭のせいだけでは、ないのだけど、でもスタートから違った彼には、生き方がわからない様にさえ感じるシーンも沢山あった。
彼のラストに、幸せを願わずにはいられない。
・・・そんな作品でした。