える

何者のえるのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
2.9
痛かった。ちょうどこの就職氷河期に就活真っ只中のコたちを
身近に見ていたから、身につまされるどころの話じゃなかった。
今の”就活”を知らない人にはホラーに見えるかもしれないけど、
これ、マジだから。見ている方も病むくらいキツかった。
本当の自分をアピールするべき場なのに、内定をもらうためには
飾ったエントリーシート出して、会社に媚びて面接官にウケなきゃいけない。経歴を盛るために留学したりボランティア参加したりしてる学生も山ほどいました。
圧迫面接で人格否定されて泣いた学生もたくさん見ました。
表の顔とネットに晒す裏のカオ、自分が「何者」になりたいか
わかんなくなるなんて当然だと思えました。
この作品を、ある一部のイタイ学生たちの群像劇にしか見えない方も多いかもですね。
彼らが「決めた!」(内定もらったではなくて)という最終的に自分の進路を決める結末は、この作品には描かれてないですから。(原作もね)
観ていて気分はよくないけど、今を切り取った作品としてアリだと思います。
氷河期は過ぎたと聞いてますが、若い人たちが働きたい会社で思い切り働ける社会になってほしいと思います。
(すみません、ほぼ映画の感想じゃないですねw)
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