がんびーの

裸足の季節のがんびーののレビュー・感想・評価

裸足の季節(2015年製作の映画)
4.1
籠の中の小鳥が外の世界に羽ばたく。

映画ナタリーで池田エライザさんがお勧めしていたので鑑賞。
めちゃくちゃ良かったです。ありがとうございます。

10年前に両親が他界してから、イスラム教の教えを堅実に守る叔母の家で大切に育てられた五人の娘たち。真面目な叔母は、思春期の娘たちが外の何かに悪影響を及ぼされないかを心配し、家の中に閉じ込めることにする。傷モノにならないように、素敵な宗教結婚ができるようにと、スパルタ教育が幾日も続いていき…。

自分の知っている世界と、自分の知らない世界。その二つの間にどれだけのギャップがあるかに気づいた時、子供は大人へと成長していくのだと思います。病院のように完全に隔離された家の中と、好奇心を唆るものがたくさんある家の外と。外の世界に出たいんだ!と必死に大人の決まりに抗う少女たちの姿にはとても胸を打たれました。文化の違い、宗教の違いをダイレクトに感じることのできる貴重な一本。

それにしても過保護すぎる…。叔母からは多少の愛を感じるけど、叔父さんはただ理不尽なだけ。結婚の方法とか、服装の決まりとか、純潔へのこだわりとか、日本人からしたら「そこまで言わなくてもいいじゃん…」って思えるようなことばかり。あそこまで厳しくするのは逆に大変そうだな笑。

ぜひぜひぜひ
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