ヨッシー

ビジョンのヨッシーのネタバレレビュー・内容・結末

ビジョン(2015年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

まず最初に言っておきますが長いです、インド映画なので。
加えて、前半がホントにスローで、飽きる人はそこで止めてしまうかもしれません。
レビューを書くにあたって、これは減点だよなぁと思って見てました。
でも、中盤から後半にかけての話がダントツに面白い。
どこかで聞いたことがあるような話だし、展開も既視感が絶対にある。
それでも、ホントに面白い。
完璧すぎる供述とアリバイは寧ろ怪しまれる事を織り込んでの犯罪の隠蔽。
追い詰める監察長官がキレ者だから、バレちゃうのでは?というスリルも味わえる。
更に重みを加えるのが、この監察長官が殺された息子の親であるところ。
ラスト手前で、被害者の親とその息子を殺した子の親である主人公が、海岸で「子の親」同士として話す対面するシーンを描く辺りも深い。
そして、ラスト!
最後まで明かされない死体を埋めた場所が、新たに建設された警察署の床下なのですが、それが明かされる前のシーンでの「警察は私達を守ってくれる」というセリフ。
汚職警官もいる中で、最高にして最大の当てつけ。
このラストのお陰で、160分以上見ててもスッキリさせて頂きました。
3作品くらいしかインド映画を見てませんが、自分史上最高のインド映画でした。
ヨッシー

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