やむちゃ

ジョン・ウィック:チャプター2のやむちゃのレビュー・感想・評価

3.7
備忘録
1作目劇場公開時に体調不良で観に行けず、続編の今作も観に行かなかった。そのためUHDのブルーレイ(1&2)を購入して鑑賞。

キアヌ・リーブス主演、チャド・スタエルスキ監督のシリーズ第2作。

今度は自宅を破壊した相手に復讐するお話。
前作のラストから5日後、前作でロシアンマフィアに奪われた愛車を取り返すところからはじまる。
ジョンがようやく自宅に戻ると、かつて殺しの手助けしてくれたイタリアンマフィアが、聖印(借用書みたいなもの?)を盾に「借りを返せ」と実姉殺しを依頼してくる。引退を理由に断ったところ、報復で自宅を爆破されてしまう。やむを得ず依頼を受けてこなすも、相手は最初からジョンも始末するつもりで、「大事な姉を殺された」との理由で襲撃を受け、望んでいないのに戦いに巻き込まれていく。

殺し屋組織の設定がいろいろ肉付けされており、今回から、聖印、主席連合などが登場する。
また組織に属さないホームレスに紛れた殺し屋メンバーを束ねるキングとしてローレンス・フィッシュバーンも登場する(キアヌと一緒にいるシーンは、時が経つとマトリックスの記憶と混ざってしまう)。

殺しの依頼を発信するシステムが、タイプライター、黒板にチョーク、単色CRTモニターなどレトロフューチャー的で面白かった(その割に働いている女性は全身タトゥだらけw)。

イタリアンマフィアの弟が、狡猾な小物感をうまく醸し出している。きっと誰も好きにならないイヤ味なキャラがgood(一応褒めている)。

ジョンを狙う殺し屋たちの設定は荒唐無稽で漫画チック。
この辺は前作と比べるとデフォルメ感が強くなっているので、好みが分かれるところかもしれない。個人的には楽しめた。
ジョンのスーツが防弾仕様(!)の設定で、それによって至近距離での銃撃戦が見応えのあるものになっている。

ラストのバトルは「燃えよドラゴン」のオマージュ。鏡の間で唖者の女性ボディガードなどと激闘を繰り広げる。
ローマの地下道で至るところに銃を隠しておくのは「男たちの挽歌」のオマージュ?

ストーリーは前作の方が理由も明確で、ジョン・ウィックに肩入れしやすかった。
今作の自宅爆破は、聖印の約束を守っていれば爆破されずに済んだのに…と思ってしまう。ある意味自業自得というか…。
まあ結局は裏切られて命を狙われるハメになってしまうんだろうけど。
最後もジョンがコンチネンタルホテルの掟を破ってしまい、殺し屋たちから追われるハメになる展開で、「自分で悪い方へ追い込んでいくなぁ」と苦笑してしまった。
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