実話が基なのが信じられない系映画NO.1。
鶏が市場から逃げ出す冒頭のシーンからかなり不吉な予感…。
「おい!鶏が逃げたぞ!捕まえろ!!」
男の叫び声を聞き、10歳前後の子供たちが一斉に鶏を追いかける。
片手には銃。キャッキャ言いながら鶏を狙う。なかなか捕まらない。
1960年代後半、ブラジル・リオデジャネイロの貧民街“シティ・オブ・ゴッド”では銃による強盗や殺人が絶え間なく続いていた。そこでは3人のチンピラ少年が幅を利かせている。ギャングに憧れる幼い少年リトル・ダイスは彼らとともにモーテル襲撃に加わり、そこで初めての人殺しを経験すると、そのまま行方をくらました。一方、3人組の一人を兄に持つ少年ブスカペは事件現場で取材記者を目にしてカメラマンを夢見るようになる。70年代、名をリトル・ゼと改めた少年リトル・ダイスは、“リオ最強のワル”となって街に舞い戻ってきた…。
女も子供も動物も、容赦なく死んでく。ただ、終始重い映像が続くわけではない。(人がたくさん死んでおいて重くないというのは失礼だが…)作品としてしっかりと作り込まれているので全く飽きなかった。むしろどんどん引き込まれる。時系列の崩しだったり、映像の美しさだったり、どこを取っても傑作。エンターテインメントとしても十分楽しめる作品かと。
結局は自滅していく。
ぜひぜひぜひ