NNN

スランバー・パーティー大虐殺のNNNのレビュー・感想・評価

3.2
シャワー、仲間外れは『キャリー』(76年)。逆さ吊りの死体、モノクロ映画、クローゼットは『ハロウィン』(78年)。ドリル、ピザは『ドリラー・キラー』(79年)と周辺の過去作の記号をカジュアルに交えつつ、「設定説明」を可能な限り省くことによって成立する77分。あまりに何てことない映画ではあるものの、この軽さは嫌いではないっす。殺人鬼が潜むことにも薄着のおねーちゃんたちが襲われることにも理由が無さすぎる笑。

こじつけすぎかもしれないけど、電動カッターのコードが抜けるのは『プラネット・テラー in グラインドハウス』(07年)、鉈は『マチェーテ』(10年)の記憶とリンクする。ロバート・ロドリゲス監督はこういう映画を観て育ったんだろうな。

大抵のホラー映画は最初の殺しを主人公たちと直接関係ない時制として描くが、本作では現在と並行して描いている。

備忘録として↓
・男女が横一列に並んで歩く→サイドミラーに映る殺人鬼の顔→箱の中に捨てられた死体(男女は気づかず通り過ぎる)。
・死体の入った冷蔵庫のギャグ。開け閉め3回目でようやく気づく。
NNN

NNN