LuckyMOTOMIYA

エンド・オブ・ハイスクールのLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

2.5
2018年、オリヴィア・ミルチ監督・脚本による青春コメディ・ドラマ。

お酒もお薬も大好きな仲良し女子高生4人組の成長と絆、苦悩と葛藤を描いた物語。

仲良し4人組、生徒会長リリーを演じるのはルーシー・ヘイルさん、その大親友クロエに扮するのはキャスリン・プレスコットさん。

そして両親の離婚問題に心を痛めるアメリア役はアレクサンドラ・シップさん、ローンに悩みながら『純粋理性批判』を読むレベッカ役はオークワフィナさん。

皆さまそれぞれ個性を発揮して活き活きと演じておられます。メインお二人は可愛らしい感じですが、バズカットのアメリア(アレクサンドラ・シップさん)も、カントやキェルケゴールを愛読するレベッカ(オークワフィナさん)も、際立った存在感を醸し出しておられます。

女子高生たちの赤裸々なお下劣トークは完全なおっさんとなったワタクシにとっても非常に刺激の強い内容でございました。もしもこのような作品を中学生や高校生の頃に観ていたとすれば、ワタクシは女性に対して、高潔な妄想や純潔な期待やらを抱くことは決してなかったと思います。

それはそれで、とても不幸な青春時代になったことでしょうから、本作を視聴したのが完全におっさん化して感性の枯渇した現在のワタクシであって良かったと、妙な安堵感を覚えました。

逆に、Netflixさんで本作を視聴された現役の男子中高生諸君におかれましては誠にもってお生憎さま、実にお気の毒なことでございます、とか何とか言いながら、可憐な女優さんの大胆なシーンを観ることができるのは、それだけで幸福なことなのかも知れません。
LuckyMOTOMIYA

LuckyMOTOMIYA