まいこ

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命のまいこのレビュー・感想・評価

2.5
第73回ベネチア国際映画祭最優秀脚本賞に輝いた、ジョン・F・ケネディ元大統領の妻ジャクリーン・ケネディの実録劇。ファーストレディであった彼女が過ごした、ケネディ大統領の暗殺から葬儀までの4日間を活写する。

1963年11月22日、テキサス州ダラスを訪れたケネディ大統領が、オープンカーでのパレード中に何者かに射撃され命を落とした。目の前で夫を殺害された妻ジャクリーンは悲しむ間も与えられず、葬儀の取り仕切りや代わりに昇格する副大統領の大統領就任式への出席、ホワイトハウスからの退去など様々な対応に追われることに。その一方で事件直後から夫が「過去の人」として扱われることに憤りを感じた彼女は、夫が築き上げたものを単なる過去にはさせないという決意を胸に、ファーストレディとして最後の使命を果たそうとする。

本作の事件について疎いのでアメリカ大統領夫人の心境というより、目の前でパートナーの命を奪われた人の物語、としてしか観れなかったのが大変惜しい。映像は哲学的で終始静か。行動に思考がそのまま現れているようにみえて登場人物の気持ちが分かりやすかったが、起承転結がある訳では無いので眠くなる。劇伴は不安を煽るし不気味。ナタリー・ポートマンは素敵な俳優だと再確認出来る作品。
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